【甲子園大活躍】〜弟の話〜
今年の春、3月19日から開催されている春の選抜高等学校野球大会、通称センバツに私の弟が選手として出場しました。
弟の高校は高校野球界で言うと名のある高校で、最近では甲子園に出場機会のよくある高校です。
そんな高校に行くことができれば、甲子園に出場するのは簡単なように思えますが、タイトルにもありますように "甲子園大活躍" です。
そうです。甲子園にチームが出場するだけでなく、普通に試合でレギュラーで出るだけでなく、 "大活躍" したのです。
結果としてはチームは負けてしまいましたが、流れを変えたり接戦を演じられたのは弟のお陰だと言う人がほとんどです。
勝っていれば、プロ野球でいうヒーローインタビューもあっただろうと言えるほどの大活躍でした。
弟は、これまでの地方大会では思うような結果が出ず、大学野球まで続けた私の目から贔屓目に見てもチームの中でもそんなに活躍を期待できる選手には思えませんでした。
甲子園出場が決まった大会の準決勝、決勝では自分に不甲斐なさを感じ、涙を流す場面もあったほど活躍には程遠い様子でした。
そんな中、迎えたセンバツの舞台で流れを変えるピッチングをし、投げれば抑え、送りバントも決め、試合終盤に同点タイムリーも放ちました。
実況・解説が投手としての情報が無くあたふたするなか、出てきた弟は誰もが驚くほどの見事なピッチングをしました。
SNSでもかなりの驚きの声が上がってましたし、新聞や記事にも載りました。
野球経験有る無し関わらず誰が見ても文句無しの大活躍です。
試合の最中にアルプススタンドで観戦している私に友達からかなりの数の連絡を貰いました。
「えぐない?」「すげーな」と同じような驚きの言葉を貰いました。
中には、弟の高校出身の選手からも連絡を貰いましたし、私の大学のピッチャーコーチからも連絡が入りました。
もちろん私も野球をやってきた身なので、周りは野球関係の知り合いばかりですが、それでも沢山の人が甲子園を見てくれていることにすごく感心しました。
これだけの人達が「凄い」と声を揃えて言ってくれると言うことは本当に誰が見ても大活躍なんだなと、凄いなこいつ。と純粋に思いました。
前半に話したように試合では負けましたが、あの試合のMVPだったことは違いないと思います。
しかし、勝負の世界の面白いところは勝たなければ、活躍しただけでは日の目を見ることが難しいところです。
そして野球はチームのスポーツなので個人での活躍は更に難しいところです。
そんな野球の凄さ面白さを沢山の人に知ってもらい、夏の全国高等学校野球選手権大会は沢山の人に見てもらいたいです。
そして、弟には勝てなかった春を学び、夏に甲子園でまた大活躍してもらえたらと思います。
そして、どこのチームか分かった方には是非応援していただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございました。